仕事や人間関係で、いつも悩みを抱えて人生がつらい。
そのように思っていませんか?
今回は、そんなあなたに人生を変える思考法「クリティカルシンキング」をご紹介します。
この方法を使えば、他の人とは違った視点で物事を考えることができるようになります。少しでも興味の出た方はお読みください。
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目次
クリティカルシンキングとは?
クリティカルシンキングを一言でいうと、複数の視点で物事を考える思考法です。
人は、どんなに頭の良い人でも合理的な判断が確実にできるわけではありません。
感情や常識、社会的圧力など、様々な要因により偏ったものの見方をしてしまいます。
その時に使えるのがクリティカルシンキングなのです。
自分が決断を下そうとしている時に、
「あれ?これは本当に正しいのか?」
「他のやり方もあるのでは?」
「もっと簡単にできる方法はないか?」
などと質問を投げかけることによって、複数の視点で考えることができるようになり、結果最良の決断を下すことができます。
そのため、クリティカルシンキングはあらゆる情報があふれている現代にとって必要なのです。
ちなみに、世界経済フォーラムのレポートでもこのクリティカルシンキングは、「第4次産業革命に必要な能力トップ10」の2位に入っています。
それほどまでに、今後重宝される能力の1つと言えるでしょう。
クリティカル・シンキングのメリット2選
では、ここでクリティカルシンキングのメリットを2つ紹介します。
アイデアが出やすくなる
以前にアイデアについて解説しました。
上記の記事を読んでいただければ気づくと思いますが、アイデアを出す人は他の人とは違った視点で物事を見ることができます。
そのため、世の中で常識とされていることについて、「本当にそうなのか?」という視点をもって問題解決の手段を思いつくことができます。
それにより、クリティカルシンキングをできるようになると仕事上、家庭、趣味などあらゆる場面で最良の決断をできるようになります。
落ち込みから回復できる
クリティカルシンキングは、落ち込みを軽くしてくれます。
オハイオ州立大学の研究によると、うつ症状の人にクリティカルシンキングを試してもらうと、症状が軽減されたとの報告がでています。
ネガティブな思考に陥る人は、「なんとなく悲しい」という思考に苛まわれていることが多いのですが、それに対して「どんなふうに悲しいの?」「体の感覚はどんな感じなの?」と質問を投げかけることにより、悩みが明確化され気分が軽くなるのです。
6つの自問自答法
では、クリティカルシンキングでよく使われるソクラテス式6つの自問自答法を解説していきます。
これは、ギリシャの哲学者ソクラテスが弟子たちに対して行った質問法を自問自答する方法です。
今回は、私がブログを伸ばすためにどのようなことが必要なのかについて考えてみます。
ソクラテスと私の会話形式で記載したいと思います。
明確化の質問じゃ
明確化の質問
こちらは、問題を明確化するために行う質問です。
何が問題なのかがわかっていないと解決策を思いつくことができないので、明確化の質問は非常に有効的です。
以下質問例
「~とはどういう意味ですか?」
「具体的な例はなんですか?」
「何をゴールとして目指しているのですか?」
では、私の例で行ってみましょう
・ブログで月10万円を目標にする ソクラテス「どうやって稼ぐのですか?」 私「アフィリエイトとアドセンスです。」 ソクラテス「アフィリエイトでは、どのような商品を紹介できますか?」 私「本や電子書籍、転職サイト、学習用アプリです。」 ソクラテス「ターゲットは20代の社会人だが、彼らは何を求めていますか?」 私「若いうちにお金を稼ぎたい、早めに成長したい、人と違ったことをしたい、仕事を早く終わらせてプライベートも充実させたいと思います。」
前提の質問
こちらは、前提を深掘りし、疑ってみる思考法のことです。
問題を考える前にそもそも前提が間違っている可能性もあります。
そんな時に前提のポイントを理解し、疑ってみることで違う解決策が出てきたりします。
・質問例
「どの点が重要でしょうか。」
「その問題の前提は?」
「今の答えの代わりにどんなことを過程できますか?」
前提の質問じゃ
ソクラテス「ブログをする上で大事なことはなんですか?」 私「実績をつくる必要があります。」 ソクラテス「あなたの実績は?」 私「すごい成果を上げた等の実績はありませんが、 編入や留学を通じて3つの大学に通ったこと(人と違った経験?)。本を年間100冊以上読んでい ること。就活合計10社ほど受かったこと。メルカリで10品ほどの商品を売れたこと。 もしかしたらこれらは実績になるかもしれません。」 ソクラテス「本に関連するブログを運営しているが、本関連以外にも紹介できるものはありますか?」 私「よりよい人生を送ることがブログのテーマの1つなので、それを達成するために転職サイトを紹介できるかもしれない。他には、勉強系のアプリ。スケジュール管理のアプリ。」 ソクラテス「ブログで他に必要な点はありますか?」 私「どうやって多くの人に見てもらえるかはすごく大事です。」 ソクラテス「今やっている集客以外で役立ちそうなものはありますか?」 私「今はツイッターとSEOだけですが、フェイスブックももしかしたら活用できるかもしれないです。今本格的な運用はしていないが、フェイスブックからの流入も少しだけあるので。」
証拠の質問
こちらは、現在考えている解決策がどんな証拠に基づいているのかを考えるための質問です。
科学的根拠や、そう思った理由、他の人の成功例など、あなたが考えていることに証拠があるのかを確認します。
・質問例
「そう思った根拠はなんですか?」
「それは、どのような理屈なんですか?」
「あなたの仮定には、実例はありますか?」
証拠の質問じゃ
ソクラテス「あなたは、他の人のブログをみて勉強した方がいいと思っているがその根拠はなんですか?」 私「ある程度成功している人たちのブログを真似することは参考になります。サッカーをしていた時に、他の人の真似をしてうまくいった経験があるからです。 また成功しているブロガーのマナブさんやヒトデさん、なかじさんも他のブログをみて参考にし たほうがいいと言っていました。」 ソクラテス「ブログや他の媒体で成功している人たちの実例はどんなものがありますか?」 私「DaiGoさんや中田敦彦さん、本要約チャンネルさんは、誰かの悩みを本の内容で解決していると思います。」 ソクラテス「そこから真似できることはなんですか?」 私「対面で会える友達の悩みを深掘りして聞いて、それを本の内容で解決するという記事なら需要があるかもしれないです。」
視点の質問
こちらは、視点を変えてみる質問です。
人は、自分の考えに縛られて合理的な判断ができなくなってしまうので、意図的に他の視点で物事を考える必要があります。
・質問例
「その問題について別の見方はありませんか?」
「代替案はありますか?」
「~という反論に対しては、どんな反応をとりますか?」
「あなたの仮定の長所と短所は?」
視点の質問じゃ
ソクラテス「他の人であれば、ブログでどんな戦略をとりますか?」 私「マナブさんだったら、毎日更新で作業量を増やす。なかじさんであれば、もっとブログの内容を絞るという戦略をとるかと思います。」 ソクラテス「書評ブログは稼げないという反論に対してはどう答えますか?」 私「本だけを紹介したら稼げない。関連した商品の紹介もするべきだと思います。案件数を増やしたらどんな反応がくるのかをアナリティクスで判断する必要があるかも。」 ソクラテス「2月26日にブログを始めて、そろそろ2ヶ月で600円程度の収益だがそれに関してはどう思いますか?」 私「そもそも稼ぐことだけが目的ではないので、始めて数ヶ月で収益がそこまで上がらないことに関しては大丈夫です。 誰かに自分の知識を解説することで理解力の向上になり、より本の内容を実践しやすくなるので収益意外のメリットもあります。」
影響と結果の質問
こちらは、上記で考えた質問を実際に試したらどんな効果が出そうかを考える質問です。
クリティカルシンキングの質問で思いついた仮説をすべて試すためにはいかないので、これらを試してみるとどうなるのかを一旦考えてみる必要があります。
その結果、どの仮説を試すかを取捨選択ができるわけです。
・質問例
「これまで質問に答えてきたことで、どんなまとめができますか?」
「あなたの仮説は以前に学んできたことと結び付けられることはなりませんか?」
「~はどんな効果がありますか?」
影響と結果の質問じゃ
ソクラテス「これまでの質問の答えでどういったまとめができますか?」 私「①ブログを書くモチベーションを維持するために、読者のために書くことと自分のために書くことどちらも大事にする ②ブログを書く際は、より自分で実践してみた知識を書く→ただの書評ブログではなく、実体験 も加わっているため1次情報となり価値が増すのでは? ③本関連の商品だけでなく、読者の悩みを深掘りして、関係性を見いだせそうな案件も紹介する (読者の潜在ニーズも満たす)→転職サイトなど ④扱うASP案件を増やす ⑤SNSはフェイスブックも活用してみる。 ⑥他の方のブログの長所、短所を観察し、自分のブログに取り入れる こういったまとめができると思います。
疑問の質問
クリティカルシンキングを行っていくと、質問の答えが思いつかないことがあります。
そんな時に、疑問の質問が効果的です。
これは、答えが思いつかない質問に対して掘り下げていくことで、質問の本質を探って行く方法です。
・質問例
「疑問のポイントはなんですか?」
「この疑問は、なにか重要な問題を含んでいませんか?」
「どこでそのアイデアを思いつきましたか?」
「そのように感じた理由はなんですか?」
疑問の質問じゃ
ソクラテス「これからどういう方向性でいくべきかという疑問のポイントはなんですか?」 私「タイトルの付け方についてがポイントだと思います。 書評ブログとして、本のタイトルでキーワードを狙おうと思っていましたが、競合が多すぎます。 そのため、読者が抱えているかもしれない悩みでキーワード選定してみる必要があるかと思います。」 ソクラテス「悩みの深掘りはどうやって行ったほうがいいと思いますか?」 私「キーワードから、潜在ニーズを想像してみることも大事だと思いますが、実際にその悩みを抱えている友達の話を聞いた方がイメージがしやすいかと思います。友達の悩みも解決できるきっかけになる可能性もあるのでやってみる価値はあるかと思います。」
終わりに
いかがでしたでしょうか?
今回はクリティカルシンキングのメリットと6つの自問自答法について解説してきました。
・クリティカルシンキングのメリット ①アイデアが出やすくなる ②嫌な気分を軽くできる ・6つの自問自答法 ①明確化の質問 ②前提の質問 ③証拠の質問 ④視点の質問 ⑤影響と結果の質問 ⑥疑問の質問
今回答えてきた質問があっているのかは、試してみるまでわかりませんが、思考はクリアになったかと思います。
今回は私の例が多めでしたが、皆様も自問自答法を試してみて、自分なりの答えを見つけてみてください。
それではありがとうございました!
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